私は理系の研究室に所属していましたが、将来は大学に残るより、企業で研究活動を続けたいなと思っていました。大学に残っての研究活動よりも、社会に利用してもらえるものを作りたいとの欲求からでした。当時は、まだインターネットもメールのやり取りくらいしかなく、ホームページなど無かった時代ですから、就職課にきている企業のパンフレットを読み漁り、いくつかの会社を絞り、教授に申し出て、面接をセッティングしていただきました。
結局、初めにセッティングしていただいた企業に就職が決まったのですが、私にとっては初めての社会と接する機会でとても緊張しました。なにより、自分の研究者の適性、能力を売り込むわけですから、自分の実力や能力が企業側に役に立つかとても不安でした。
しかし、面接していただいた技術部長さんは、とても真摯に話を聞いてくれ、、途中から私の大学での研究振りにたいへん興味を持っていただき、面接そっちのけになってしまいいました。最後には、今後の私の研究の展開のディスカッションまでしてしまいました。
ちょっとの時間で、私の研究内容を理解し、お互いにディスカッションしてしまう企業の技術人をみて、私はとても励まされ、一刻もはやく、社会人になり、この企業に入りたいと思うようになったのを覚えています。
今思えば、その技術部長に出会えたことで、私の企業のエンジニア生活が始まったわけですが、先輩として後輩のエンジニアにしてあげられる最大のポイントは、後輩のエンジニア魂に火をつけられることだと思っています。そのため、あの転職活動体験で得た経験を、後輩にしてあげたいと思いながら、今、企業エンジニアを続けています。